バイオショックおもしれぇ〜!!!って話


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バンドリの二次創作で体調崩壊太郎になったのでバイオショックをやり直していたんですが(?)、
まぁ良良良良良〜!!!になりましたね。
バイオショック、家族と愛の物語なんですよね。
歪んだラプチャーの被害者である主人公とリトルシスター達。その呪縛から抜け出した両者が、新たに家族になるっていう最後が好きすぎてね…普通に泣きました。

以下文章を書く事を諦めた雑感です。


このゲームやってやっぱ1番印象に残るのはやっぱり
「お前自身が奴隷だったんだよ!!!(ドン!!!!)」のところなんですが、まぁこれ散々他の感想で言われてるので、「ぼくもこれめちゃくちゃすき」と言うだけに留めときます。ゲームでしか出来ない手法でプレイヤーを刺して来るの最高です。いやこれ盛大な自虐だったりするのかな?




芸術家達が検閲を恐れず、科学者たちが倫理観に縛られることもなく、大いなる者が愚かな者達に拘束されない場所。
ラプチャーは、君が額に汗を流し努力する者であるなら喜んで受け入れるだろう。

この言葉に表れているように、「自らの幸福を実現すること」その追求を最大まで認めたアンドリュー・ライアン。

ライアンの考え方は「オブジェクティビズム」と呼ばれるものらしく、これは利他主義の否認でした。ただ単なる利己主義や快楽主義も否認する、「倫理的利己主義」らしいんですが……。
まぁ、「私は決して他人のために生きることはなく、他人に私のために生きることを求めない」ということらしいです(僕もよく分かってないからググって)。

ただラプチャーの創設者であるライアン自身はその思想を持っていたとしても、ラプチャーに集まって来た者達は必ずしもそうではなく。自らの欲望のために他人を害する事を良しとする連中ばっかなんですよね。ライアンを殺しラプチャーの支配者に取って代わろうとするフォンテインなんかはその最たるものです。

しかしライアン自身も、ADAMの量産のためリトルシスターという犠牲者を出すことを良しとしており、結局のところ創始者でさえその思想を徹底できなかった、というところがラプチャーの歪みであり、彼の敗因なんでしょうかね…。

自らが奴隷であると知らぬままアトラスのお使いをこなし、やがてライアンの殺害に向かう主人公(とプレイヤー)。
ライアンを主人公が殺害する事も「親殺し」なんですが、これは歪んだ親子関係からの脱却というより、主人公もまたラプチャーの歪みの犠牲者であり、自ら選択することの無い「奴隷」なんだと主人公(とプレイヤー本人)に突きつけるという要素が強いと思います。
結局ライアンは自分を貫き通し、自らの意思で死を「選択」する。主人公はただそれに従うのみだったのでこれはむしろ敗北なんですよね…。


・フォンテインの話
「俺がお前を創造したのだ!俺がお前を光へと導いたのだ。俺が呼び戻し、お前が何者かを教え、能力をも引き出してやったのだ!お前が現実だと思っていた過去でさえ俺が作り上げ脳裏に刷り込んだのだ。家族というものを!それを家族と呼ばぬのであれば、家族とはなんだ?」
これは最終局面でのフォンテインの言葉ですが、「家族とはなにか?」結構難しいですよね。血が繋がってれば家族か?偽りの家族でも、その記憶しかないならそれは家族では?
なんにせよ、家族とは勝手に与えられるだけでものではないし、子は親の奴隷ではないのは確かですが。

また無線通信でのフォンテインの語り口から、彼は主人公に対してある種の愛着みたいなものを抱いていた事が分かりますが、それはあくまで「所有物」としてであり、やっぱり家族に向けるそれではありません。
最終的にフォンテインに止めを刺すのは、ラプチャーの犠牲者であるリトルシスター達です。彼女達は主人公により、ビッグダディとの偽りの親子関係から解放され、主人公自身の選択により救われます(搾取プレイ除く)。
そうして自由になったシスター達が初めて「選択」した行動が「主人公に協力する事」なんですよ。

フォンテインを倒し、ラプチャーを手中に収める事もできた主人公ですが、彼はそれを拒否します。彼が選択したのは潜水球ラプチャーを離れ、救出したリトルシスター達と共に生きること。ラプチャーの歪んだ家族関係という呪縛から解放された主人公とシスターたちが、お互いに手を取り合って新しい家族になる。

何も見返りがなくても何かをしてあげたい。何かしてもらったら、お返ししたい。そういう優しい相互作用。それが家族ですよね(まぁ別に家族に限りませんが…)血縁じゃなく愛で結ばれた家族。このラストがほんとうに大好きでした…。




家族、親子といえばバイオショック2でも描き方もまぁ〜〜好きですね。特に無印では邪魔な存在としてしか描かれていなかったビッグダディを主人公にしたのが良いですよね。ビッグダディもまたラプチャーの歪みの被害者ですから…。まだやり直してないのでうまいこと言えませんが。

改めてプレイするとバイオショック、かなり好きですね。家族云々抜きにしても薄暗い海底都市で不気味な敵と戦っていくってのも好きです(ホラーがあんま好きじゃないのでこれくらいがちょうど良い)。
そして何よりレンチで撲殺したり凍らせて叩き割ったりするの本当楽しい。2でもドリルばっかだしインフィニットもヴィーン!!!キャリキャリキャリ…とかコロンビアから落っことすのが好きです。


いやーバイオショック新作も作られてるらしいので楽しみですね。やっぱり「一人の男、塔、都市」なんでしょうか。何年か後だと思いますが期待しかねぇ。

バイオショックインフィニットの感想も書きたいけどこれ以上にちゃちなものになりそうで嫌だな…バンドリの小説書くか…。

おわり!